東京のクマ出没・クママップはどこで確認?TOKYOくまっぷの見方

東京都でのクマ注意喚起について
近年、クマの出没や人身被害について、これまであまり目撃されなかった地域で確認されたり、以前から生息していた地域でも目撃情報が増えたりする事例が、各地で報じられています。
東京都内でも例外ではなく、特に多摩地域ではクマへの注意喚起が行われています。東京都では、目撃情報や痕跡などを確認できる「TOKYOくまっぷ」を公開しており、都内のクマ出没情報を地図上で確認することができます。
ただし、地図に表示されている点だけを見て、「ここにはクマがいる」「ここには表示がないから安全」と判断するのは適切ではありません。
クマは野生動物であり、常に同じ場所にいるわけではありません。個体や環境によって行動範囲は異なり、1日のうちに長い距離を移動することもあります。そのため、昨日まで目撃情報がなかった場所だからといって、今日もクマがいないとは限りません。
また、同じ出没情報を見ても、登山をする人、農作業をする人、地域で生活する人、観光施設を利用する人では、確認すべき情報や取るべき行動も異なります。
東京都内、とくに多摩地域で外出、登山、農作業、施設利用などを予定している場合は、「熊 出没 マップ 東京」で見つけた地図の点だけで予定を判断せず、TOKYOくまっぷで情報の種類や確認された時期を把握したうえで、目的地の市町村、ビジターセンター、施設管理者などが発信している最新情報まで確認することが重要です。
東京都環境局では、TOKYOくまっぷに住民や登山者、関係機関から寄せられた目撃情報や痕跡、センサーカメラなどによる情報を掲載しています。また、ツキノワグマらしき動物の情報が含まれる場合もあります。
つまり、地図は「その場所へ行ってよいか、行ってはいけないか」を一画面で判断するためのものではなく、周辺でどのような情報が確認されているのかを知り、次に確認すべき自治体や施設管理者の情報へ進むための入口として見ることが大切です。
クマ対策センターでは、本記事で東京都、とくに多摩地域のクマ出没情報について、地図の見方、情報がない場合の考え方、外出前に確認しておきたい自治体や施設の案内を、一次情報をもとに整理して解説します。
熊 出没 マップ 東京を見るときは、地図の「点」だけで判断しない

「熊 出没 マップ 東京」と検索してTOKYOくまっぷを確認するときは、まず地図に表示された点だけで、その場所へ行けるか、安全かを判断しないことが重要です。
TOKYOくまっぷは、東京都内などで確認されたクマの目撃、痕跡、センサーカメラによる撮影情報などを、地図と一覧で確認するための公式情報です。[1]
東京都環境局は、地図上の位置について「おおよその場所」で表示していることや、同じ場所の情報が重ならないよう、表示位置をずらす場合があることを案内しています。[1]
そのため、地図上の点が自宅、登山口、農地、観光施設、道路などの近くに見えたとしても、画面上の距離だけから実際の位置関係を判断することはできません。
まず確認したいのは、地図の点そのものではなく、
- いつ確認された情報なのか
- 目撃なのか、痕跡なのか
- どの地域で確認されたのか
- 目的地を管理する自治体や施設が現在どのような案内を出しているのか
という点です。
また東京都の説明では、TOKYOくまっぷには、ツキノワグマと見間違えられた可能性のある情報も含まれるとされています。[1]
だからといって目撃情報を軽く考えるのではなく、「クマがいた」と独自に断定して広げるのではなく、東京都や自治体が公表している内容をそのまま確認することが大切です。
家族や同行者、施設利用者、作業員などへ情報を共有するときも、「近くにクマが出たらしい」という伝え方だけで終わらせず、情報が掲載されている公式ページ、確認された日時、対象となる地域も一緒に確認すると状況を共有しやすくなります。
地図は「目撃等情報」、利用できるかは現地の案内で確認する
TOKYOくまっぷが示しているのは、東京都環境局が集約したクマの目撃や痕跡などの情報です。[1]
一方で、
- 登山道を通れるのか
- 公園や施設を利用できるのか
- 農作業を実施するのか
- 道路や遊歩道に規制があるのか
といった内容は、それぞれの道路、公園、施設、土地などを管理する自治体や管理者の案内で確認します。
予定を決める前には、次の三つの「日時」を分けて見ることが重要です。
① 地図を確認した日時
② 目撃・痕跡などが確認された日時
③ 自治体や施設が案内を更新した日時
たとえば今日TOKYOくまっぷを開いたとしても、表示されている情報が今日確認されたものとは限りません。
反対に、過去の目撃地点だけを見て「もう時間が経っているから問題ない」と判断することもできません。クマは野生動物であり、その後どこへ移動したかを地図だけから把握することはできないためです。
地図は安全性を判定するものではなく、「この地域ではどのような情報が出ているのか」「次にどこの情報を確認すればよいのか」を知るための入口として利用すると分かりやすくなります。
TOKYOくまっぷは東京都外の隣接地域も表示される

TOKYOくまっぷを見るときは、東京都内の情報だけが表示されていると思い込まないことも大切です。
東京都環境局は、東京都に隣接する山梨県の上野原市、小菅村、丹波山村についても、クマの出没データを地図に追加していると案内しています。[1]
特に奥多摩など都県境に近い山域では、行政区域を越えて移動する可能性があります。そのため、東京都側だけではなく、目的地や登山ルートによっては隣接地域の情報も確認する必要があります。
ただし、TOKYOくまっぷに都外の情報が表示されているからといって、その地域の道路、登山道、施設などの利用状況まで東京都が案内しているわけではありません。
表示された地点が東京都外であれば、その地域を管轄する自治体や施設管理者の公式情報も確認します。
東京都の「東京のツキノワグマ」では、多摩地域のうち、
- 奥多摩町
- 檜原村
- あきる野市
- 青梅市
- 八王子市
- 日の出町
をツキノワグマの生息地域として紹介しています。[2]
ただし、これはこれらの地域のすべての場所で常にクマが確認されている、あるいは危険性が同じという意味ではありません。
山間部、住宅地、農地、観光地などによって環境は異なり、確認すべき情報や管理者も変わります。
「生息している地域」と「最近の目撃情報」は分けて考える
クマの情報を見るときに混同しやすいのが、生息情報と目撃情報の違いです。
東京都が示す生息地域は、その地域にツキノワグマが生息していることを理解するための情報です。[2]
一方、TOKYOくまっぷは、実際に寄せられた目撃や痕跡、センサーカメラなどの情報を確認するためのものです。[1]
そのため、
「生息地域だから今日も近くにクマがいる」
あるいは、
「地図に最近の目撃情報がないからクマはいない」
と判断することはできません。
全国的なクマの分布図や生息地マップは、クマがどの地域に分布しているかを知る資料として役立ちます。
しかし、東京都内、とくに多摩地域へ実際に出かける場合には、TOKYOくまっぷによる目撃等情報と、目的地の自治体・施設管理者が発信する現在の情報を組み合わせて確認することが重要です。
地図を開いたら「更新日・個別情報・目的地」の順に確認する

TOKYOくまっぷを開いた後、最初に確認したいのは「クマの点が何個あるか」ではありません。
次の順番で確認すると情報を整理しやすくなります。
1.東京都のページや地図の更新状況を確認する
2.一覧から目撃・痕跡などが確認された日時と内容を見る
3.目的地の自治体や施設が出している現在の案内を確認する
東京都環境局は、TOKYOくまっぷについて随時更新していると案内しています
よくある質問
TOKYOくまっぷに点がなければ、予定どおり行ってよいですか?
点がないことだけで、予定地の利用可否や安全を判断しません。東京都環境局は地図の位置をおおよそで示し、同じ地点の情報は位置をずらす場合があると説明しています。[1] 目的地の自治体、登山道、道路、施設の最新案内を確認してください。
八王子と奥多摩では、同じ地図だけを見ればよいですか?
TOKYOくまっぷは共通の目撃等情報の入口です。[1] ただし、八王子市は市の出没情報と生活圏の対策を、奥多摩町は町の注意喚起、登山道・施設の案内、町の報告地図をそれぞれ案内しています。[3][4][5] 目的地に合わせて、地図の後に見る公式ページを変えてください。
農作業の前は、何を確認すればよいですか?
東京都産業労働局は、作業前に最新の出没情報を確認し、音の出る道具の携行や複数人での作業などを案内しています。[6] 作業地の自治体・管理者の案内、作業時間、同行者、連絡方法、延期の判断先も一緒に確認してください。
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製品だけで安全を保証するものではありません。公式の説明、自治体・施設の案内、現地ルールをあわせて確認してください。


まとめ
記事のまとめ
東京都内、とくに多摩地域でクマの出没情報を確認するときは、TOKYOくまっぷだけで安全性や予定の可否を判断しないことが重要です。
TOKYOくまっぷは、目撃、痕跡、センサーカメラによる撮影などの情報を地図と一覧で確認するための公式情報です。[1] ただし、地図上の位置はおおよその場所を示しており、情報が重なる場合には表示位置をずらすこともあります。
そのため、
- いつ確認された情報なのか
- 目撃なのか、痕跡なのか
- どの地域の情報なのか
- 目的地の自治体や施設が現在どのような案内を出しているのか
まで確認することが大切です。
八王子では、市の出没情報と生活圏での対策を確認します。[3] 奥多摩では、町の情報に加えて、登山道、ビジターセンター、観光施設など、それぞれの管理者が発信する案内も確認します。[4][5]
また、地図に印がないからといって、その場所にクマがいないとは限りません。
クマは野生動物であり移動します。目撃されなければ情報として地図に掲載されない場合もあります。昨日まで目撃情報がなかった場所でも、今日も同じ状況とは限りません。
実際にクマを見かけた場合は、地図を確認したり撮影したりすることよりも、自分と周囲の人の安全確保を優先してください。そのうえで、市町村、ビジターセンター、東京都多摩環境事務所、警察など、その地域で案内されている連絡先を確認します。[1]
クマ対策センターとしての見解
クマ対策センターでは、TOKYOくまっぷを「安全か危険かを一枚の地図で決めるためのもの」ではなく、「次に確認すべき情報を見つける入口」として活用することが重要だと考えます。
確認するときは、次の順番を意識してください。
1.目撃・痕跡など、情報の種類を確認する
2.個別情報の日付や対象地域を確認する
3.実際に行く場所を具体的にする
4.自治体・ビジターセンター・施設管理者などの最新情報を確認する
TOKYOくまっぷには東京都内だけでなく、都県境に接する地域の情報も一部掲載されています。[1] 一方で、登山道の通行状況、施設の営業・利用条件、農作業の実施可否などは、それぞれの管理者が判断・案内する内容です。
特に多摩地域では、住宅地、農地、山林、登山道、観光施設などが近接している場所もあります。八王子の生活圏と奥多摩の山域では、必要となる情報や確認先も異なります。[3][4][5]
この記事で紹介している情報は、記事作成時に確認した東京都や各自治体の公式情報をもとに整理したものです。
実際に外出、登山、農作業、施設利用などを行う際は、出発前や当日に、目的地の自治体・施設管理者などが発信している最新情報をもう一度確認してください。
クマの出没情報は、「昨日まで情報がなかったから大丈夫」と判断するためのものではありません。地図の点の有無だけではなく、現在確認できる情報を組み合わせて行動を判断することが、東京・多摩地域でクマの情報を見るうえでの基本です。
参考資料
[1] 東京都環境局「都内での目撃等」(更新日 2026年7月13日)
[2] 東京都環境局「東京のツキノワグマ」(更新日 2026年3月30日)
[3] 八王子市「ツキノワグマについて」(更新日 令和8年7月30日)
[4] 奥多摩町「ツキノワグマへの対策について」(更新日 2026年7月14日)
[5] 奥多摩町「獣害報告LINEアプリについて」(更新日 2024年10月7日)
[6] 東京都産業労働局「農作業におけるクマ対策について」(更新日 2025年12月8日)
[7] 東京都ツキノワグマ目撃等情報マップ ~TOKYOくまっぷ~ ダウンロードデータ|ツキノワグマについて|東京都環境局