【独自調査】95%が「クマ問題は社会問題」と回答、一方でクマスプレー所有率は34%

近年、全国各地でクマの出没や人身被害が相次いでいます。
山間部だけでなく、住宅地や市街地、学校周辺、観光施設などでもクマが目撃されるようになり、クマ問題は一部の地域だけの問題ではなくなりつつあります。
クマ対策センターを運営する株式会社REVA JAPANでは、全国の20代から70代以上の男女100名を対象に、「クマ出没・人身被害に関する意識調査」を実施しました。
本記事では、調査結果の中から、クマ問題に対する危機意識と、クマスプレーの認知・所有状況について紹介します。
※本記事の調査結果は、2026年7月に全国100名を対象に実施したインターネットアンケートの回答に基づいています。
調査概要


回答者の内訳は、男性52名、女性48名でした。
地域別では関東地方が35%と最も多く、中部地方24%、近畿地方10%、東北地方と九州・沖縄地方がそれぞれ9%、中国地方7%、北海道5%、四国地方1%となっています。
年代別では40代が38%と最も多く、30代28%、50代19%、18歳から29歳8%、60代以上7%でした。
95%が「クマ問題は社会問題」と回答
「クマ問題は社会問題だと思いますか」と質問したところ、次の結果となりました。

- 非常にそう思う:55%
- ややそう思う:40%
- あまりそう思わない:5%
「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合わせると、**95%**がクマ問題を社会問題として認識しています。
回答者のほとんどが、クマの出没や人身被害を、山間部に暮らす人や登山者だけの問題ではなく、社会全体で考えるべき課題として捉えていることが分かります。
クマ問題は、人身被害だけでなく、農作物被害、観光への影響、学校や施設の安全管理、自治体の警戒体制、ハンター不足など、さまざまな地域課題と関係しています。
そのため、クマ問題に対する関心が全国的に高まっていると考えられます。
88%が「今後5年間でクマ被害は増える」と予想
「今後5年間でクマ被害はさらに増えると思いますか」という質問では、次の結果となりました。
- 少し増える:45%
- 大きく増える:43%
- 変わらない:12%
「少し増える」と「大きく増える」を合わせると、**88%**が今後クマ被害はさらに増えると予想しています。
特に「大きく増える」と回答した人が43%に上っている点からも、多くの人がクマ問題を一時的なものではなく、今後も深刻化する可能性のある問題として見ていることが分かります。
81%がクマによる人身被害に不安

「クマによる人身被害に不安を感じますか」という質問では、次の結果となりました。
- 非常に不安:41%
- やや不安:40%
- あまり不安ではない:17%
- 全く不安ではない:2%
「非常に不安」と「やや不安」を合わせると、**81%**がクマによる人身被害に不安を感じています。
実際にクマを目撃した経験がない人であっても、ニュースや自治体からの出没情報を通じて、クマ被害を身近な危険として意識する人が増えている可能性があります。
92%が「クマは以前より身近になった」と感じている
「クマが以前より身近な存在になったと思いますか」という質問では、次の結果となりました。
- 非常にそう思う:53%
- 少し思う:39%
- あまり思わない:8%
「非常にそう思う」と「少し思う」を合わせると、**92%**がクマを以前より身近な存在として感じています。
クマは山奥に生息する動物という印象が強い一方で、近年は人の生活圏に近い場所で目撃されるケースも広く知られるようになりました。
こうした情報に触れる機会が増えたことで、クマを自分や家族の生活と無関係ではない存在として捉える人が増えていると考えられます。
クマ対策用品を「持っている」「購入したい」は58%
クマ対策用品の所有状況について尋ねたところ、次の結果となりました。

- 持っている:30%
- 持っていない:42%
- 今後購入したい:28%
現在クマ対策用品を持っている人と、今後購入したい人を合わせると、**58%**となりました。
半数以上がすでに対策用品を所有している、または購入に関心を持っている一方で、42%は持っていないと回答しています。
クマ問題への危機意識が高いことと、実際に対策用品を用意していることは、必ずしも一致していないことが分かります。
クマスプレーの認知率は83%
「クマスプレーを知っていますか」という質問では、次の結果となりました。
- 知っている:79%
- 聞いたことはある:4%
- 知らない:17%
「知っている」と「聞いたことはある」を合わせると、クマスプレーの認知率は**83%**となりました。
クマスプレーは、クマと近距離で遭遇した際に使用する対策用品として、広く認知されていることが分かります。
テレビやインターネット、クマ出没に関する報道などを通じて、製品の存在を知る人が増えていると考えられます。
実際にクマスプレーを持っている人は34%
一方で、「クマスプレーを持っていますか」という質問では、次の結果となりました。
- 持っている:34%
- 持っていない:52%
- 今後購入したい:14%
実際にクマスプレーを所有している人は、**34%**にとどまりました。
クマスプレーを知っている、または聞いたことがある人は83%でしたが、実際の所有率は34%です。
認知率と所有率の間には、49ポイントの差があります。
つまり、多くの人がクマスプレーの存在を知っているものの、実際の購入や携帯には至っていない状況が明らかになりました。
88%がクマスプレーには効果があると回答
「クマスプレーは効果があると思いますか」という質問では、次の結果となりました。
- 非常に効果があると思う:64%
- ある程度効果があると思う:24%
- あまり効果がないと思う:8%
- 効果がないと思う:4%
「非常に効果がある」と「ある程度効果がある」を合わせると、**88%**がクマスプレーの効果を評価しています。
効果があると考えている人が多いにもかかわらず、所有率は34%にとどまっています。
この結果から、クマスプレーの必要性や効果は理解されていても、購入までには別の障壁があることが考えられます。
なぜクマスプレーの認知が所有につながらないのか
今回のアンケートでは、クマスプレーを購入しない理由について直接質問していません。
そのため断定はできませんが、次のような理由が考えられます。
- 自分がクマに遭遇する可能性は低いと考えている
- 使用する機会が分からない
- 正しい使い方に不安がある
- 価格が高いと感じる
- 保管方法や使用期限が分からない
- 持ち歩く必要性を感じていない
- どの製品を選べばよいか分からない
特にクマの出没地域に住んでいない人や、登山、キャンプ、釣り、山菜採りなどを行わない人にとっては、クマスプレーを身近な備えとして考える機会が少ない可能性があります。
一方で、旅行やレジャー、仕事などで一時的に山間部へ入る場合もあります。
そのため、居住地だけで判断するのではなく、自分がどのような場所で活動するのかを踏まえて、必要な対策を考えることが重要です。
クマスプレーは効果があるが「万全」ではない
今回のアンケートでは、88%が「クマスプレーには効果がある」と回答しました。
クマスプレーは、クマと至近距離で遭遇し、身の危険が迫った際に、自分の身を守るための有効な対策用品です。一方で、クマスプレーだけでクマ対策が万全になるわけではありません。
クマによる被害を防ぐためには、まず「遭遇しないこと」が最も重要です。
そのためには、次のような基本的な対策を併せて行う必要があります。
- 自治体などが発信するクマの出没情報を事前に確認する
- 単独での入山をできるだけ避ける
- 熊鈴や声などで人の存在を知らせる
- 食べ物やごみを放置しない
- 早朝や夕方など活動時間帯の行動に注意する
- クマの足跡や糞などの痕跡を見つけたら引き返す
また、クマスプレーは携帯しているだけでは十分ではありません。
緊急時にすぐ取り出せる位置に携帯し、使用方法や噴射距離、風向きなどを事前に理解しておくことが重要です。
クマ対策センターでは、クマスプレーは非常に有効な護身用品である一方、「遭遇を防ぐ対策」と「万が一に備える対策」を組み合わせることが、より安全なクマ対策につながると考えています。
クマ対策センターの考察
今回の調査では、95%がクマ問題を社会問題と考え、81%が人身被害に不安を感じ、92%がクマを以前より身近な存在として認識していました。
この結果から、クマ問題への危機意識は、すでに全国的に広がっていることが分かります。
一方で、クマスプレーについては83%が認知しているにもかかわらず、実際の所有率は34%でした。
また、88%がクマスプレーには効果があると回答しており、効果への期待と所有状況の間にも差があります。
クマ被害を減らすためには、対策用品の名前や存在を広めるだけでは十分ではありません。
どのような場面で使用するのか、どこに携帯するのか、どの程度の距離から使用するのかなど、正しい知識を併せて普及させる必要があります。
クマ対策用品には、それぞれ異なる役割があります。
熊鈴などは、人の存在を知らせ、クマとの遭遇をできるだけ避けるための対策です。
音や光を使用する携帯型の対策機器は、クマを警戒させ、安全な距離を確保することを目的とします。
クマスプレーは、近距離まで接近された場合に備える最終的な自己防衛手段です。
一つの製品だけに頼るのではなく、遭遇前、遭遇時、接近時という段階ごとに対策を考えることが重要です。
まとめ
今回の全国100名アンケートでは、次の結果が明らかになりました。
- 95%がクマ問題は社会問題だと回答
- 88%が今後5年間でクマ被害は増えると予想
- 81%がクマによる人身被害に不安を感じている
- 92%がクマを以前より身近に感じている
- クマスプレーの認知率は83%
- クマスプレーの所有率は34%
- 88%がクマスプレーには効果があると回答
クマ問題への危機意識やクマスプレーへの理解は高い一方で、実際の備えには十分につながっていないことが分かりました。
クマ対策センターでは今後も、独自調査や専門的な情報発信を通じて、クマ対策用品の役割や正しい使用方法を分かりやすく伝えていきます。
クマ対策に関するご相談を承っています
クマ対策センターでは、企業・自治体・施設管理者・林業関係者・建設会社・アウトドア施設などを対象に、クマ対策に関するご相談を承っています。
クマの出没対策や対策用品の選定、現地環境に応じたご提案など、お気軽にお問い合わせください。
