クマを目撃したらどうする?通報先・伝える情報・安全な離れ方

クマ目撃した時の安全確保と通報の基本

クマを目撃したら、まず自分の安全を確保して距離を取り、地域の公式情報で指定された窓口へ連絡します。通報時は、場所、時間、クマの大きさ、何をしていたかを、分かる範囲で伝えます。[4]
2026年7月27日更新の関東地方環境事務所のお知らせでは、全国でクマによる人身被害が発生し、秩父多摩甲斐国立公園でも登山道の事故があったと案内されています。[1] 山や国立公園へ行く場合は、出発前に訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで、最新の出没情報と地域ルールを確認することが重要です。[2]
この記事では、クマを見た直後に優先する行動、通報で伝える情報、痕跡を見つけた場合の考え方、地域によって確認が必要な点を整理します。クマとの遭遇時に完全な対処方法はないため、状況に応じて無理のない判断をしてください。[5]
クマを目撃した直後に最初にすること
クマを見た直後は、通報より先に自分と周囲の人が安全に離れられる状況をつくります。クマに近づいたり、状況を詳しく確認するために戻ったりしないでください。遭遇時の完全な対処方法はないとされているため、決められた一つの行動だけで解決できるとは限りません。[5]
その場で確認する順番
次の順番で、落ち着いて状況を確認します。
1. クマとの距離と位置を確認する
2. クマの進行方向と、自分が移動できる方向を確認する
3. 人がいる場合は、声を掛け合って急な動きを避ける
4. クマから離れられる場所へ移動する
5. 安全な場所から地域の公式窓口へ連絡する
移動する方向は、クマに近づかず、クマのいる場所へ戻らないことを基準に考えます。登山道や園内であっても、先へ進むことが安全とは限りません。出没情報や地域ルールが確認できる場合は、それを優先します。[2]
クマの様子を撮影するために近づくことは避けてください。写真や動画がなくても、通報に必要な情報を伝えられます。安全のために必要な行動と、記録のための行動が両立しない場合は、安全を優先します。
クマから安全に離れるには

クマから離れるときは、クマとの距離を縮めないことを最優先にします。状況によって取るべき行動は変わるため、環境省のマニュアルが示すとおり、遭遇時に完全な対処方法があるとは考えないことが大切です。[5]
クマを見失っていない場合
クマの位置が分かっているなら、クマのいる方向へ進まないようにします。進行方向を変えられる場合は、クマとの距離が近づかない方向へ、周囲を確認しながら離れます。
急いで確認しようとしてクマの近くへ戻ると、危険が増す可能性があります。通報のために場所を特定する必要がある場合も、自分が安全にいられる範囲で判断してください。
クマが移動している場合
クマの移動方向が分かる場合は、その方向と重ならない場所へ移動します。クマの進路を遮るような移動は避け、無理に通り抜けようとしないでください。
山道、施設、住宅地など、周囲の状況はそれぞれ異なります。全国一律の離れ方として断定せず、現地の案内、施設の指示、地域の公式情報を確認します。[2][5]
クマを見失った場合
クマを見失っても、近くにいないと決めつけないでください。クマがいた方向へ戻らず、周囲の人に状況を知らせて、安全な場所へ移動します。
その後、目撃した場所と時間を整理し、地域の公式窓口へ連絡します。目撃地点が山中や国立公園内の場合は、都道府県のホームページやビジターセンターに掲載された連絡先、地域ルールを確認してください。[2]
クマ目撃通報では何を伝えるか

通報では、クマを見た場所、時間、大きさ、何をしていたかを伝えます。すべてを正確に説明できなくても、分かる情報から伝えてください。[4]
通報前に整理する情報
伝える情報は、次のように整理すると説明しやすくなります。
- 場所:市町村、施設名、登山道名、道路名、近くの目印
- 時間:クマを見た時刻や、おおよその時間帯
- 大きさ:大きい、小さい、成獣のように見えたなど、分かる範囲
- 行動:歩いていた、走っていた、道路を横切ったなど
- 方向:どちらから来て、どちらへ進んだか
- 目撃者の状態:現在、安全な場所にいるか
- 周囲の状況:登山道、住宅の近く、人家周辺など
石川県の案内では、人家周辺などでクマを見た場合に、場所、時間、大きさ、何をしていたかなどを伝えて市町へ連絡するよう示しています。[4] ただし、この連絡先や運用を全国共通の窓口として扱うことはできません。地域ごとの公式案内を確認してください。
場所を伝えるときの注意
「山で見た」「近所で見た」だけでは、窓口が場所を判断しにくい場合があります。登山道名、道路名、施設名、集落名、近くの建物など、思い出せる目印を加えます。
正確な住所が分からない場合は、地図アプリなどで無理に確認するために現場へ戻らないでください。安全な場所から分かる範囲を伝え、窓口から質問された内容に答えます。
国立公園内では、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで、最新の出没情報と地域ルールを確認します。[2] 公園名だけでなく、可能であれば園内の区域、登山道、施設名も伝えると、目撃場所を整理しやすくなります。
クマの大きさや行動を伝えるとき
大きさは、見た人の感覚で構いません。正確な体長を測るために近づく必要はありません。人、車、標識など、比較できる対象があった場合は、その対象との比較で説明できます。
行動については、クマが何をしていたかを簡潔に伝えます。たとえば、道路の近くにいた、登山道を移動していた、人家周辺にいた、といった状況です。判断できないことを推測して付け加える必要はありません。
「人を襲うクマだ」「必ず同じ場所にいる」といった評価や予測ではなく、見た事実を伝えます。公式窓口が追加で確認したい情報を尋ねた場合は、分かる範囲で答えてください。
通報先は全国共通ではない
クマを目撃したときの連絡先は、場所や地域の案内によって異なるため、全国共通の番号として断定できません。地域の都道府県、市町村、施設、ビジターセンターなどの公式案内を確認します。
山や国立公園へ行く前に確認すること
国立公園へ行く前には、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで、最新の出没情報と地域ルールを確認します。[2]
確認する項目は、次のとおりです。
- 最新のクマ出没情報
- 登山道や施設の利用に関する案内
- クマを見た場合の連絡先
- 立入制限や通行に関する情報
- 施設や自治体が求める行動
環境省は、単独行動を避け、鈴やラジオなどで人の存在を知らせることも案内しています。[2] これらの準備は、目撃後の通報だけでなく、出発前に危険を確認するための手順として考えます。
人家周辺で見た場合
人家周辺などでクマを見た場合は、地域の自治体案内に従って連絡します。石川県では、場所、時間、大きさ、何をしていたかを伝えて市町へ連絡するよう案内しています。[4]
石川県の案内を、他の都道府県の連絡先や手続きに置き換えることはできません。住んでいる地域、目撃した地域、施設の所在地が異なる場合は、目撃地点を管轄する公式情報を確認してください。
クマの痕跡を見つけたらどうするか
クマの痕跡らしきものを見つけた場合は、近くにいるか確認するために探し続けないことが重要です。痕跡だけでクマの存在や移動方向を断定せず、安全な場所から地域の公式情報を確認します。
痕跡を確認する前に離れる
足跡、爪痕、食べ跡など、クマのものかもしれない痕跡を見つけても、詳しく調べるために近づいたり、周辺を歩き回ったりしないでください。痕跡の近くにクマがいるかどうかを、その場で判断できるとは限りません。
痕跡を見た場所、時間、周囲の状況を覚えている範囲で整理します。安全に離れた後、自治体や施設の公式案内に照らして、連絡が必要か確認します。
通報に役立つ痕跡の情報
痕跡について連絡する場合は、次の情報を伝えます。
- 痕跡を見つけた場所
- 見つけた時間
- 痕跡の種類
- 痕跡のおおよその大きさ
- 周囲に人家、道路、登山道などがあるか
- 痕跡を見つけた後、自分がどちらへ離れたか
痕跡の写真を撮るために戻る必要はありません。写真がある場合も、撮影のために接近した場合も、写真だけで安全性やクマの行動を判断できるとは限りません。公式窓口から必要な情報を求められた場合に、分かる範囲で答えます。
環境省は、山へ行く人向けの注意事項と安全行動を国民向けクマ情報として掲載しています。[3] 痕跡を見つけた場所が山や公園の場合は、出発前に確認した地域ルールと合わせて判断します。
出発前に確認しておくと迷いにくい情報

クマに遭遇してから連絡先を探すのではなく、出発前に公式情報を確認します。特に国立公園では、都道府県ホームページやビジターセンターで最新情報と地域ルールを確認することが案内されています。[2]
出発前の確認項目
出発前は、次の順番で確認します。
1. 訪問先の都道府県ホームページを開く
2. クマの最新の出没情報を確認する
3. ビジターセンターや施設の案内を確認する
4. クマを見た場合の連絡先を確認する
5. 登山道や施設に関する地域ルールを確認する
6. 単独行動を避けられる計画になっているか見直す
環境省は、単独行動を避けること、鈴やラジオなどで人の存在を知らせることを案内しています。[2] この案内を参考にしながら、同行者がいるか、現地で連絡先を確認できるかを考えます。
公式情報を優先する理由
クマの出没状況や施設の案内は、地域や時期によって変わります。ある地域の連絡先やルールを、別の地域にもそのまま適用できるとは限りません。
そのため、検索結果や第三者の投稿だけで判断せず、訪問先の自治体、都道府県、施設、ビジターセンターなどが示す最新情報を確認します。記事を読んだ時点で情報が変わっている可能性もあるため、現地へ向かう前に再確認してください。
やってはいけない確認と行動
クマの目撃後は、情報を集めるための行動が安全を損なわないかを考えます。危険な場所へ戻ること、クマに近づくこと、見た情報を推測で補うことは避けます。
目撃場所へ戻らない
忘れ物を取りに戻る、写真を撮り直す、痕跡を確認するなどの理由で、目撃場所へ戻ることは避けます。戻る必要がある場合は、自分だけで判断せず、施設や地域の公式案内を確認してください。
近づいて確認しない
クマの種類、大きさ、痕跡を詳しく確認するために距離を縮めないでください。通報に必要な情報は、安全な場所から分かる範囲で伝えます。
断定しない
「クマに見えた」という場合でも、確認できた事実と推測を分けて伝えます。見た場所、時間、動き、大きさなどを説明し、判断は公式窓口の確認に委ねます。
情報を共有するときも安全を優先する
同行者や周囲の人へ知らせる場合は、危険な場所へ人を誘導しないようにします。目撃場所を確認するために近づくよう促したり、クマを探すよう呼び掛けたりしないでください。
FAQ:クマの目撃や遭遇で迷いやすいこと
クマを見たら、最初に通報すればよいですか?
最初に自分の安全を確保し、クマから離れられる場所へ移動してから、地域の公式窓口へ連絡します。通報時は、場所、時間、大きさ、何をしていたかを伝えます。[4][5]
クマ目撃通報の連絡先はどこですか?
全国共通の連絡先としては扱わず、目撃地点を管轄する自治体や施設の公式案内を確認してください。国立公園へ行く場合は、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで、最新の出没情報と地域ルールを確認します。[2]
クマに遭遇したら走って逃げてもよいですか?
遭遇時に完全な対処方法はないため、状況を無視して一つの行動を全国共通の正解として断定できません。[5] クマに近づかず、進路を重ねないように安全な場所へ離れ、地域の案内や施設の指示を確認してください。
クマの痕跡を見つけたら、写真を撮るべきですか?
写真を撮るために痕跡へ近づいたり、目撃場所へ戻ったりしないでください。場所、時間、痕跡の種類など、覚えている情報を安全な場所から整理し、地域の公式案内に従います。[3][5]
クマの大きさが分からない場合は通報できますか?
正確な大きさが分からなくても、見た場所、時間、行動など、分かる情報を伝えてください。大きさを確認するためにクマへ近づく必要はありません。[4]
お問い合わせ
クマを目撃した際の通報・問い合わせ先は、目撃地点を管轄する自治体、都道府県、施設、ビジターセンターなどの公式案内を確認してください。
この記事では、全国共通の連絡先を掲載していません。石川県の案内にある「市町への連絡」は、石川県の案内として示されている内容であり、全国すべての地域にそのまま当てはまるとは限りません。[4]
登山や国立公園での行動については、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで、最新の出没情報と地域ルールを確認してください。[2]
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まとめ
クマを目撃したら、次の順番で行動します。
1. クマに近づかず、自分と周囲の人の安全を確保する
2. クマのいる方向へ戻らず、安全な場所へ離れる
3. 場所、時間、大きさ、行動など、分かる情報を整理する
4. 目撃地点を管轄する地域の公式窓口へ連絡する
5. 登山や国立公園では、都道府県ホームページやビジターセンターの最新情報と地域ルールを確認する
通報に必要なのは、クマを詳しく調べた結果ではありません。安全な場所から確認できた事実を、分かる範囲で伝えます。場所が不正確でも、登山道、道路、施設、近くの目印などを組み合わせて説明します。
クマの痕跡を見つけた場合も、確認のために近づいたり、写真を撮るために戻ったりしないでください。痕跡の場所と時間、種類などを整理し、地域の公式案内に沿って判断します。
クマ対策センターとしての見解
今回の根拠資料から、最も優先すべき判断基準は「情報収集より先に安全を確保すること」です。全国で人身被害が発生し、秩父多摩甲斐国立公園でも登山道の事故が案内されている以上、山や公園での目撃を単なる目撃情報として扱わず、その場から安全に離れる判断につなげる必要があります。[1]
次に重要なのは、通報の正確さと、無理な確認を分けることです。場所、時間、大きさ、行動は通報に役立つ情報ですが、それらを確かめるためにクマへ近づく必要はありません。通報の情報量を増やすことより、目撃後に安全な場所へ移動することを優先します。[4][5]
通報先については、全国一律の案内を作らないことが重要です。石川県は市町への連絡を案内していますが、その内容を他の地域の連絡先として使うことはできません。[4] 国立公園でも、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで最新情報と地域ルールを確認するよう案内されています。[2] したがって、記事を読んだ人は、目撃地点を管轄する地域の公式情報を最終的な判断材料にしてください。
地域差は、連絡先だけに限りません。出没情報の掲載場所、施設の案内、登山道の扱い、連絡を求められる情報は、訪問先によって確認が必要です。記事で全国共通として提示できるのは、危険を避け、確認できた事実を整理し、地域の公式窓口へ連絡するという基本的な優先順位までです。
## 参考資料
[1] 関東地方環境事務所「クマによる人身被害等について」
2026年7月27日更新のお知らせ。全国でクマによる人身被害が発生し、秩父多摩甲斐国立公園でも登山道の事故があったと案内しています。
[2] 環境省「国立公園に行く前に、クマに関する情報を確認しましょう」
国立公園へ行く前に、訪問先の都道府県ホームページやビジターセンターで最新の出没情報と地域ルールを確認すること、単独行動を避け、鈴やラジオなどで人の存在を知らせることを案内しています。
[3] 環境省「クマに関する情報」
山へ行く人向けの注意事項と安全行動を掲載している、環境省の国民向け情報です。
[4] 石川県「クマを見かけたら」
人家周辺などでクマを見た場合に、場所、時間、大きさ、何をしていたかなどを伝えて市町へ連絡するよう案内しています。
[5] 環境省「クマ類出没対応マニュアル改定版」
クマとの遭遇時に完全な対処方法はないことを含め、状況に応じた対応を整理しています。
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