【2026年7月】長野県のクマ出没情報|出没地域・被害事例・対策を解説

自然豊かな長野県にもクマ出没件数が増加している。
長野県では毎年ツキノワグマの出没が確認されており、春から秋にかけては住宅地や農地、登山道周辺でも目撃情報が相次いでいます。近年は全国的にクマによる人身被害が増加しており、長野県内でも負傷事故が発生するなど、決して他人事ではありません。
「長野県ではどこでクマが出没しているの?」「登山やキャンプは安全に楽しめる?」「どのようなクマ対策が行われているの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年7月現在の長野県におけるクマの出没状況や実際の被害事例、県や自治体が実施しているクマ対策、登山やアウトドアで注意したいポイントまで、わかりやすく解説します。
長野県のクマ出没件数・人身被害の推移

長野県では、毎年700~1,400件を超えるツキノワグマの目撃情報が報告されています。近年は1,300件を超える年が続いており、人身被害も毎年発生しています。
2025年度(令和7年度)は1,324件の目撃と11件・16人の人身被害が確認されました。2026年度も6月には大町市で人身被害が発生し、木曽地域や北アルプス地域では「ツキノワグマ出没警報」が発出されるなど、警戒が続いています。
長野県ではクマはどこに出没する?
長野県にはツキノワグマが広く生息しており、山間部を中心に毎年多くの目撃情報が寄せられています。
近年では山林だけでなく、住宅地や農地周辺、観光地でもクマの出没が確認されるケースが増えています。
特に注意が必要とされる地域は次のとおりです。
長野市周辺
松本市周辺
大町市
安曇野市
木曽地域
白馬村
小谷村
飯山市
野沢温泉村
登山やキャンプ、渓流釣り、山菜採りなどで山へ入る際はもちろん、日常生活の中でもクマへの注意が必要です。
長野県で実際に発生したクマ被害・出没事例
大町市で男性がクマに襲われ負傷(2026年6月)
2026年6月、大町市で男性がツキノワグマに襲われる人身被害が発生しました。
この事故を受けて長野県は、大町市・池田町・松川村・白馬村・小谷村を対象に「ツキノワグマ出没警報」を発出しました。
生活圏での出没が続いていることから、県では早朝や夕方の外出、山林周辺での農作業や散歩に十分注意するよう呼び掛けています。
木曽地域では目撃件数が平年の約2.3倍に増加
2026年6月、木曽地域では生活圏でのクマ目撃件数が91件となり、平年(40件)の約2.3倍まで増加しました。
対象地域は、
上松町
南木曽町
木曽町
木祖村
王滝村
大桑村
です。
この状況を受け、長野県は出没注意報から出没警報へ引き上げ、農作業や散歩の際には熊鈴などで人の存在を知らせることや、クマを誘引する生ごみや果樹を放置しないことなど、基本的な対策の徹底を呼び掛けています。
松本地域でも目撃情報が相次ぎ注意報を延長
松本市・塩尻市・安曇野市などを含む松本地域でも、生活圏でのクマ目撃件数が平年を大きく上回りました。
依然として出没件数が高い水準で推移していたことから、長野県はツキノワグマ出没注意報を延長しています。
住宅地近くでの目撃も報告されており、登山やキャンプだけでなく、通勤・通学、散歩、農作業など日常生活でも注意が必要です。
長野県でクマが増えている背景
近年は全国的にクマの出没が増加しており、長野県でも同様の傾向が見られます。
背景には、
山林の餌不足
人里周辺に実のなる木や農作物があること
クマの生息域の拡大
人とクマの生活圏が近づいていること
などが挙げられています。
そのため、これまでクマがあまり出没しなかった地域でも目撃されるケースが増えています。
クマに遭遇しないためには事前の対策が重要
長野県では住宅地や登山道、農地周辺でもクマの目撃情報が報告されています。
クマとの遭遇を防ぐためには、
- 出没情報を事前に確認する
- 熊鈴などで人の存在を知らせる
- 食べ物やゴミを放置しない
- 早朝・夕方の行動に注意する
- クマ撃退スプレーを携帯する
などの基本的な対策を行うことが重要です。
詳しいクマ対策については、以下の記事もぜひご覧ください。
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長野県ではどのようなクマ対策が行われている?

長野県では、クマによる人身被害を防ぐため、県や市町村、警察、猟友会などが連携しながらさまざまな対策を実施しています。
出没警報・出没注意報の発令
長野県では、生活圏でのクマの目撃件数や人身被害の発生状況に応じて、「ツキノワグマ出没警報」や「ツキノワグマ出没注意報」を発令しています。
警報・注意報が発令されると、自治体を通じて住民へ注意喚起が行われるほか、防災行政無線やホームページなどを活用した情報発信が強化されます。
クマ出没情報マップの公開
長野県では、県内で確認されたクマの目撃情報を地図上で確認できる「ツキノワグマ出没情報」を公開しています。
登山やキャンプ、山菜採り、農作業などで山間部へ出掛ける前に最新情報を確認することで、クマとの遭遇リスクを減らすことができます。
地域住民への注意喚起
県や市町村では、防災メールやホームページ、防災行政無線などを通じて、クマの出没情報や注意事項を発信しています。
また、クマを引き寄せないよう、生ごみや収穫されていない果樹の適切な管理、早朝・夕方の単独行動を避けることなども呼び掛けています。
有害鳥獣捕獲・専門機関との連携
人への危険性が高いと判断されたクマについては、鳥獣保護管理法などに基づき、市町村や猟友会などと連携して捕獲や追い払いが実施される場合があります。
一方で、クマは生態系を支える重要な野生動物でもあることから、長野県では人とクマが共存できる環境づくりを目指し、被害防止対策や普及啓発にも力を入れています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 長野県ではクマはどこに多く出没しますか?
長野県では、大町市、松本市、安曇野市、白馬村、小谷村、木曽地域、長野市周辺などでクマの目撃情報が多く報告されています。近年は山間部だけでなく、住宅地や農地周辺でも出没が確認されているため注意が必要です。
Q2. 長野県でクマを見かけたらどうすればいいですか?
クマを見かけた場合は、近づいたり追い払おうとしたりせず、安全な場所へ避難してください。その後、最寄りの市町村役場や警察へ連絡し、目撃情報を共有しましょう。
Q3. 長野県ではクマによる人身被害は発生していますか?
はい。長野県では毎年クマによる人身被害が発生しています。2026年には大町市で人身被害が発生したほか、近年も負傷事故が報告されています。山間部だけでなく生活圏でも注意が必要です。
Q4. 長野県で登山やキャンプをする際にクマ対策は必要ですか?
必要です。登山やキャンプ、渓流釣り、山菜採りなどで山へ入る際は、事前にクマの出没情報を確認し、熊鈴やクマ撃退スプレーなどの対策を準備することをおすすめします。
Q5. 長野県のクマ出没情報はどこで確認できますか?
長野県では、県の公式ホームページでツキノワグマの出没情報や注意報・警報を公開しています。また、市町村のホームページや防災メールでも最新情報が発信されています。外出前には最新情報を確認しましょう。
Q6. 長野県ではヒグマとツキノワグマのどちらが生息していますか?
長野県に生息しているのはツキノワグマです。ヒグマは北海道のみに生息しており、本州で確認されるクマは主にツキノワグマとなります。
まとめ
長野県では近年、住宅地や農地を含む生活圏でのクマの出没が増えており、人身被害が発生する年もあります。
2026年には大町市で人身被害が発生したほか、木曽地域や松本地域では目撃件数の増加を受けて、長野県が出没警報や出没注意報を発令しました。
クマによる事故を防ぐためには、最新の出没情報を確認し、適切な装備や事前の対策を行うことが大切です。
クマ対策センターでは、全国のクマ出没情報や被害事例、クマ対策に関する情報を随時発信しています。安全に登山やキャンプ、アウトドアを楽しむためにも、ぜひ関連記事もあわせてご覧ください。
全国のクマ出没情報もあわせてチェック
クマ対策センターでは、長野県以外のクマ出没情報や被害事例についても地域ごとに詳しく解説しています。
岩手県のクマ出没情報・被害事例
青森県のクマ出没情報・被害事例
山形県のクマ出没情報・被害事例
福島県のクマ出没情報・被害事例
参考資料・参考文献
本記事は、長野県が公表しているツキノワグマに関する公式資料や統計データをもとに作成しています。最新のクマ出没情報や注意報・警報については、長野県および各自治体の最新情報をご確認ください。
参考資料
長野県「ツキノワグマについて知っていただきたいこと(県民の皆様・長野県を訪れる皆様へ)」
長野県「ツキノワグマ出没情報」
長野県「ツキノワグマ目撃件数・人身被害件数(統計資料)」
長野県「木曽地域に『ツキノワグマ出没警報』を発出します」(2026年6月)
長野県「木曽地域に『ツキノワグマ出没注意報』を発出します」(2026年6月)
長野県「松本地域に『ツキノワグマ出没注意報』を発出します」(2026年5月)
長野県「北アルプス地域に『ツキノワグマ出没警報』を発出します」(2026年6月)
長野県林務部・森林づくり推進課 野生鳥獣対策室 公表資料