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クマ被害統計2026|人身被害・出没件数など過去データから徹底解説クマ被害は本当に増えているのか?統計から見える日本の現状

本記事について

本記事は環境省、農林水産省、各自治体が公表している資料をもとに作成しています。

クマの出没件数や被害件数は自治体ごとに集計方法や報告基準が異なる場合があります。

また速報値については後日修正される可能性があるため、実際の数値と差異が生じる場合があります。

最新情報については各行政機関の公表資料をご確認ください。

近年、全国各地でクマによる人身被害や市街地への出没が相次ぎ、大きな社会問題となっています。

テレビや新聞では連日のようにクマ被害が報道されていますが、

「実際にどれくらい被害が発生しているのか」

「昔と比べて増えているのか」

「どの地域で被害が多いのか」

を正確に把握している方は多くありません。

クマ問題を正しく理解するためには、ニュースだけでなく、環境省や農林水産省などの公的機関が公表する統計データを確認することが重要です。

本記事では、環境省・農林水産省・自治体が公表しているデータをもとに、人身被害、出没件数、農業被害などを整理し、クマ被害の実態をわかりやすく解説します。

クマによる人身被害統計|2025年度は過去最悪水準

環境省によると、近年のクマによる人身被害は高い水準で推移しています。

2023年度以降、人身被害は急増しています。

特に2025年度は被害人数238人、死亡者13人となり、統計上でも非常に深刻な状況となりました。

近年は山間部だけでなく、市街地や住宅地周辺での被害も増加しています。

※出典:環境省「クマ類による人身被害について」

※年度途中の速報値を含むため、今後修正される可能性があります。

クマ出没件数統計|2025年度は5万件を超える

クマ被害を考える上で重要なのが出没件数です。

環境省の資料によると、近年は全国的にクマの出没情報が増加しています。

クマ出没件数推移

2025年度は5万件を超え、近年でも突出した数字となっています。

単純に見れば、2022年度の約4.5倍に増加していることになります。

ただし出没件数は自治体ごとに集計方法が異なります。

目撃情報、自治体への通報件数、痕跡確認などが含まれる場合があるため、単純比較には注意が必要です。

※都道府県ごとに集計基準が異なるため単純比較には注意が必要です。

都道府県別クマ被害ランキング|東北地方に被害が集中

クマ被害は全国で発生していますが、特に被害が集中しているのは東北地方です。

代表的な地域として、

  • 秋田県
  • 岩手県
  • 青森県
  • 宮城県
  • 山形県
  • 北海道

が挙げられます。

これらの地域では山林と生活圏が近く、クマとの接触機会が多い傾向があります。

一方で近年は関東地方や中部地方でも目撃情報が増加しています。

東京都八王子市や奥多摩地域などでもクマの目撃情報が報告されています。

※出典:環境省および各自治体公表資料

※年度や集計方法によって順位は変動します。

クマによる農業被害統計|農作物被害は年間188億円

クマ問題というと人身被害が注目されますが、農業被害も深刻です。

農林水産省によると、令和6年度の全国の野生鳥獣による農作物被害は以下の通りです。

野生鳥獣による農作物被害

主な加害動物は、

  • シカ
  • イノシシ
  • サル
  • 鳥類

ですが、クマによる被害も増加しています。

農林水産省の資料では、クマによる農作物被害額は約7億円となっています。

主な被害作物は、

  • リンゴ
  • ナシ
  • ブドウ
  • トウモロコシ
  • 水稲

などです。

※出典:農林水産省「野生鳥獣による農作物被害状況」

※被害額には農家の精神的負担や労力損失などは含まれていません。

なぜクマ被害は増えているのか

統計から見えてくる要因として、以下が考えられています。

ドングリやブナの実の不作

クマの主食である堅果類が不足すると、人里へ降りてくる可能性が高まります。

耕作放棄地の増加

管理されなくなった農地や藪がクマの移動経路になるケースがあります。

個体数の増加

一部地域ではツキノワグマの個体数増加が指摘されています。

人とクマの生活圏の接近

森林環境の変化や開発により、人とクマが接触する機会が増えています。

統計に表れないクマ被害の実態|現場では報告されていないケースもある

ここまで環境省や農林水産省が公表している統計データを紹介してきました。

しかし、実際に東北地方を中心とした地域の住民や関係者へヒアリングを行うと、統計だけでは見えない実態も存在します。

編集部がヒアリングした中では、

「実際には目撃しても報告していないケースがある」

「昔より明らかに見かける機会が増えた」

「農作物被害があっても、どの動物によるものかわからない」

といった声が聞かれました。

もちろん、これらは行政が公表する公式統計ではありません。

しかし、現場で生活する人々の実感としては、クマとの接触機会が増えていると感じている地域も少なくないようです。

なぜ統計に反映されないケースが発生するのか

クマ被害の統計は、自治体や警察などへの報告をもとに集計されています。

そのため、

  • 目撃したが通報しなかった
  • 山中で見かけただけだった
  • 足跡だけ発見した
  • 農作物被害が発生したが加害動物を確認できなかった

といったケースは統計に反映されない場合があります。

特に農業被害では、

  • クマ
  • イノシシ
  • シカ
  • ハクビシン
  • アライグマ

など複数の動物が同じ地域で活動していることもあります。

そのため、実際の被害件数と統計上の被害件数には差が生じる可能性があります。

数字だけでは見えない地域の不安

統計では人身被害や農業被害額として数字が公表されます。

しかし地域住民にとっては、

  • 子どもの通学が心配
  • 農作業時間を変更した
  • 朝夕の散歩を控えるようになった
  • 山へ入ることを避けるようになった

など、数字には表れない影響もあります。

クマ問題は単なる統計上の問題ではなく、地域社会の安心・安全に関わる問題でもあります。

まとめ|クマ被害を理解するには「統計」と「現場」の両方を見ることが重要

環境省や農林水産省の統計を見ると、近年のクマ被害は高い水準で推移しています。

2025年度には人身被害238人、出没件数50,801件という大きな数字が記録されました。

一方で、実際に現場で生活する方々へのヒアリングでは、

「報告されていない目撃情報」

「加害動物を特定できない農業被害」

「統計には表れない地域住民の不安」

なども存在していることが分かります。

つまり、クマ問題を正しく理解するためには、

  • 行政が公表する客観的な統計データ
  • 地域住民の声
  • 農業従事者の声
  • 現場で活動する関係者の知見

の両方を見ることが重要です。

クマ被害は単なる数字の問題ではありません。

人命、農業、地域社会の安心に関わる課題だからこそ、統計の裏側にある現場の実態にも目を向ける必要があるのではないでしょうか。

参考文献・参考資料

  • 環境省「クマに関する各種情報・取組」
  • 環境省「クマ類による人身被害について」
  • 環境省「クマ類の出没状況について」
  • 農林水産省「野生鳥獣による農作物被害状況」
  • 農林水産省「鳥獣被害対策コーナー」
  • 内閣官房「クマ被害対策について」
  • 岩手県「ツキノワグマ出没状況」
  • 秋田県「ツキノワグマ関連情報」
  • 北海道庁「ヒグマ対策情報」

※本記事は2026年6月時点で公表されている行政資料をもとに作成しています。

※統計データは速報値を含むため、今後修正・更新される可能性があります。

※また、地域住民や関係者へのヒアリング結果から、実際には報告されていない目撃情報や、加害動物を特定できていない被害事例が存在する可能性があります。

※最新情報については各行政機関の公式発表をご確認ください。

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